2016年12月03日

第41回美術館へ行きましょう@府中市美術館

2013年4月より始めました
少人数で美術館を楽しむ会
「美術館へ行きましょう」

今まではFacebookでのみ
記事を投稿しておりましたが
アーカイブとして、またブログに
来ていただいた方にも
美術館を楽しむヒントになればと

遅ればせながら第37回から
アップさせていただくことにしました。

どうぞ宜しくお願いします。

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少人数で美術館を楽しむ日。
第41回美術館へ行きましょう
@府中市美術館

10月の回、開催しました。
「生誕130周年記念
藤田嗣治展」です。

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本日は私、
やらかしてしまいました!
事前リサーチ不足。。。

なんと無料観覧日で大混雑。
入場制限までしていて
展示室に入るまで時間が
かかってしまいましたが、

・館内の人数コントロールがされていて
見易かった。

・トラフィックもそれ程多くなく
適度ににぎやかな雰囲気でした。

と、寛容で状況に対して前向きに
対応して頂いた参加者の方々
本当に有難うございました。

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府中市美術館では毎年体育の日あたりの
週末に「無料観覧日」があります。

美術関連の本がならぶ
チャリティーブックフェアや
他館の展覧会も含めた
ポスター頒布会など
好評なイベントで盛り上がりますよ。

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さて、今回の展覧会は
藤田嗣治の画業の全貌が
年代順に展示してあり
「こんな作風の時もあったのね!」と
新たな発見もありました。

そこで「画家・藤田嗣治について
どんなことを感じましたか?」の
質問に対する、参加者の方々の感想を
抜粋してみましょう。



・生涯を通じてドラマチックな展開が
 その画業に現れていて、
 あらためてすばらしい作家だと感じました。

・常にそばに奥さんが必要な人
 だったのかしら、と思いました。
 それぞれの女性が作品に影響を与えているので
 重要ポイントだったのでしょうね。

・常に努力をおこたらなかった人。
 やっぱり時代をひっぱっていった
 日本そしてフランスを代表する
 すばらしい画家だと思いました。

・展覧会では東と西とで文化的な苦悩のことが
 表されていましたが、各国を廻ったり、
 仏国に移住したり、
 意外と楽しい人生だったのでは?

・繊細で大胆で可愛らしく、
 とても魅力的な男性。
 でも一緒に暮らすのはタイヘンそう。。。
 かな。



もう一つ、
ここ何回か行っているワークの感想です。
写真はワークの後、それぞれのお気に入りの
藤田作品を選んで貰いました。

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・ステキなお教室の先生と皆様に囲まれて
 楽しかったのと、発見や気づきが多くあり
 勉強になりました。

・人によってひらめくポイントの違いが
 それぞれあって、おもしろいなと思いました。

・一前の絵からいろいろな考えが連想出来る
 ということが実感出来、とても楽しかったです。

・各自でいろいろな捉え方をされていて
 面白く拝聴しました。
 

次回は11/13(日)東京国立博物館の
「禅 心をかたちに」展に
行く予定です。

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〜編集後記〜

参加者の方の感想にもありましたが
「意外と楽しい人生だったのでは?」というのが
私も思うところ。

パリを拠点に活動し
南米やニューヨークに滞在する期間もあるなど
海外生活が永く、常に動いている、滞りのない
人生が感じられます。

独特の乳白色を使った作品もが
パリで認められるようになった時には
日本画のまね事だと揶揄されたり、

第二次世界大戦では戦争画をめぐる
責任問題などで
大変な苦労もされたとは思いますが

藤田は日本のために働きたかったのか?
日本で認められたかったのか?
と疑問が残ります。

藤田に関する書籍は
多く出版されているので
人となりが書かれたものを
読んでみたいですね。

藤田嗣治という一人の人間に
興味をもった展覧会でした。

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posted by ひまわり at 10:44| 東京 ☀| Comment(0) | イベントアーカイブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月23日

地元の魅力と感動と 〜身近にすでにあることを発見する〜

美術館コンシェルジュの
牧野真理子です。

先週末は朝活&学びのメンバーで
お出かけでした。

紅葉狩り〜創作和食のスペシャルランチコース、
甲州街道の宿場を経て、臨済宗西光寺へ。

美術館へも行く予定でしたが
あまりにも素晴らしいランチで
ゆっくりし過ぎて、まさかの3時間近く経過!

気分的にも、時間的にも「いつかまた」という
ことで、持ち越しのお楽しみが増えました♪

今回でかけたエリアは
私の住んでいる地域から
近いところ。

遠くまで探しに行かなくても
感動は近くにもあるのだなと
感じた一日でした。

1. 地元の魅力を再発見
2. 感動のランチ
3. 次回持越しの美術館
3つに分けてご紹介しましょう。


1.地元の魅力を再発見

まずは紅葉狩りの
評議原(ひょうぎはら)

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神奈川県相模原市・城山にあり
高尾山方面へもつながるハイキングコースの
一部です。
http://www.sagami.in/saga/kouyou


名前の由来は戦国時代にさかのぼり、
豊臣秀吉の小田原城攻めに関連して
徳川家康が津久井城を攻撃、その支城であった
片倉城、小松城の北条側の武士たちが
「これからどうするか?」と評議した場所だと
言われています。

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イロハモミジがとても綺麗。

たっぷりの陽射しがある日でしたので
光と影の演出で魅惑の紅葉狩りでした。

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休憩用のテーブルと椅子の上には
あつらえたかのように
色とりどりの紅葉した葉が散っています。

地名に興味を持ったり
ハイキングコースの地図で周辺との
地元を再発見できました。

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2.感動のランチ

1時間ほど車を走らせて到着したのは
山梨県上野原市にあります
創作和食・手延べうどんの
風林亭(ふうりんてい)。

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地元の食材を余すところなく
使いこなし、

丁寧に自然のめぐみをいただく感覚が
食べる側にも伝わり、

保存の知恵に関心し、

店主のこだわりや
素材の説明を聞きながら
食べるというよりは
感動を噛みしめる感じ。

企画して下さった方と
店主のご厚意で頂いた7品は、、、

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ジャガイモ餅
自家製マヨネーズにアンチョビの
オイルソース。
中はモチモチ、外はカリカリ。
食感の違いも楽しめます。
飾りは雪ノ下の葉。

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水餃子のお椀
天然酵母でつくるモチっとした
皮に、ニラがたっぷりのあんが
包まっている、大ボリュームのお椀。
青みは間引いたキヌアの葉
癖がなく柔らかい葉です。

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スモークしたマス
カルパッチョかと思いきや
マスは軽〜く、本当に軽く
スモークされていて絶妙な風味。

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真竹の天ぷら
春に取れた真竹を塩漬けにし
保存食に。
戻して一年中食べるそうです。
時々舌に感じる塩加減が
たけのこの味を引き立てます。
笹の葉の柄もステキ。

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濃い麦茶
食事を通して飲んでいた麦茶。
窯で沸かしたお湯で煮出したもの。
コーヒーのように濃くて香ばしいのです。

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天然酵母のうどん
「手延べうどん」ができる様を
ライブで見せていただきました。

寝かせてコシが強すぎる状態になっているので
延ばしたり、叩いたりして
コシを切る作業をするのです。

歯ごたえのある、噛めばかむほど
甘みのでるうどん。

薬味の効いた特製のタレで和えて
サラダうどん風に出てきます。

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肝心なうどんはてんこ盛りの
ルッコラに隠れています。

周りを彩るのは、燻製をメインにした
酒菜のような凝った品々。

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すいとんの椀
先のうどんだねをすいとんにして
甘めの出汁でいただきます。
菊とゆずの天盛がさわやかな香りです。

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デザートはフレッシュイチジクと
自家製葛の黒蜜がけ。


ほとんどの野菜・果物は有機自家栽培、
マヨネーズも手作りで
イチジクやキウイフルーツなどの果物は
甘露煮やジャムにして
お土産でも買えました。

お店を始めてから25年。

国道20号から脇道に入り
「ホントにこの道で合ってる?」と
不安になる気持ちを我慢して
しばらく走ると無事到着(^^)。

車にしても、電車にしても
「かなりわざわざ」行かなければ
いけない立地ですが
25年続く意味がよ〜く分かるお店です。

この時期は、
おせち料理(クール便での宅配も対応)
ふぐのコースなども用意されていますよ。

風林亭:
https://tabelog.com/yamanashi/A1905/A190502/19001769/

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3.今回は行けなかった美術館

行く予定だった美術館は
上野原美術館
http://www.y-shinpou.co.jp/MUSEUM/uenoha.htm

私も行ったことはないのですが
上記のサイトを見る限りは
超個人美術館と思われます。

「超」をつけたのは
自宅の一部を展示室にしているような
美術館だとお見受けしたからです。

上野原市民は無料ですし
山梨県にゆかりのある作家の作品や
資料もあるようなので
地元の方にも行って欲しいですね。

ここまで知ると一度は
行っておきたい美術館です。

ところで、みなさん
お住いの地域に美術館はありますか?

今回のワンデートリップの気づき
「遠くまで探しに行かなくても
感動は近くもある」

美術館も地元の魅力の一つという
実感が持てるといいですね。

市区町村立の美術館というのは
地域にゆかりのある作家の作品が
収蔵されていることが多いもの。

常設展・収蔵品展・コレクション展
これらの名前がつく展覧会があれば
行ってみて下さい。

今回の紅葉や風林亭のように
ずっとあるのに、知らなかった
地元の再発見に
つながるかもしれませんよ。

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posted by ひまわり at 22:39| 東京 ☀| Comment(0) | 美術館よもやま記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月25日

アート&ドライブ清里1ー中村キース・ヘリング美術館

美術館コンシェルジュの
牧野真理子です。

久々アート&ドライブ
山梨県は清里方面へ。

標高1400mくらいの高原まで行くと
赤や黄色の紅葉が始まっていますが
本番までは今少し時間がかかりそう。

そんな中途半端な時期のせいか
道も空いていて快適でした。

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アート&ドライブとは
12年間ペーパドライバーだった私が
運転の楽しさに目覚め
美術館巡りとドライブを合体させたもの。

これにより、郊外や地方の展覧会にも
積極的に足を運ぶようになり、
知名度の低い美術館や
展覧会の魅力を発見することになった
美術館コンシェルジュとしての
原点の一つです。

今回は清里方面へ
中村キース・ヘリング美術館
清春白樺美術館
平山郁夫シルクロード美術館

と3つの美術館めぐり。

特に上位2つの美術館が
以前と比べて
魅力的になっていました。

さぁ、みなさんも実際行った気分に
なれますように。
アート&ドライブのはじまり、はじまり。

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今回は「中村キース・ヘリング美術館」
http://www.nakamura-haring.com


車を降りると、赤や黄色の紅葉が
ちらほら。

うすい陽射しに照らされて
彩りよく目に映ります。

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小淵沢にある個人美術館で
館長でもある中村和男氏が
ニューヨークに出張の際
キース・ヘリングの作品に惹かれ
コレクションが始まりました。

絵画と立体作品が展示室に混在し、
壁面までも作品のようになっているので
作品とのバランスを感じること自体も
鑑賞になります。

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原色と単純明快なフォルムが力強く、
展示室に居るだけで
皮膚からも作品のエッセンスが
ジワリ、ジワリと入ってきそう。

今回非常に心に刺さった
キースの言葉があります。

1988年のこと。

「今の日本人って西洋の方ばかり向きすぎ
ていると思う。アメリカっぽくなりたい、
西洋っぽくなりたいってね。でも日本の伝
統文化をポップに表現すれば、それはア
メリカ的なものをコピーしたものより素晴
らしいものになると思う」


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もしあなたが私と一緒に展示室にいたら
こんな風に思うんじゃないかな。

「18年経って、キースが言ったとおりに
なってるよ!」

日本のアニメや漫画は海外で受け入れられ
一つの「文化」として認知されているし、

コスプレはハレとケという
非日常と日常とを区別する考え方に関連して
極端にハレに偏った表現とも言えるだろうし、

江戸時代に興った琳派の色使いや
デザイン性は現代作家の作品の中にも
息づいている。

ざっくばらんに記憶から
引っ張ってきましたが、

「こんなこともあるよ!」と
あなたも思いつきませんか?

残念ながらキース・ヘリング(1958-1990)は
エイズによる合併症で32才の若さで
亡くなっていますが

今の日本の文化を見ていたら
どう感じるでしょうか。

クール・ジャパンを予見するような
この言葉。

日本の良いところ、強みが
18年前に既に見えていたのですね。


現在は美術館含め6つの施設で構成される
小淵沢アートビレッジリゾート&スパ
という一大リゾートになっています。

次回の訪問の時には
また新たな魅力を
発見できる予感がする
美術館ですね。

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posted by ひまわり at 22:31| 東京 ☀| Comment(0) | 山梨県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする