2016年08月29日

第39回美術館へ行きましょう@東京都美術館

2013年4月より始めました
少人数で美術館を楽しむ会
「美術館へ行きましょう」

今まではFacebookでのみ
記事を投稿しておりましたが
アーカイブとして、またブログに
来ていただいた方にも
美術館を楽しむヒントになればと

遅ればせながら第37回から
アップさせていただくことにしました。

どうぞ宜しくお願いします。

☆☆☆☆☆☆☆

少人数で美術館を楽しむ日。
第39回美術館へ行きましょう
@東京都美術館

8月の回、開催しました。

選んだ展覧会は「こどもとファッション」
こども服の歴史を通して
「こどもとは?」を考える展覧会です。

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服そのものではなく
服を着る「子ども」、着せる「おとな」に
焦点を当てています。

時代による子どもの立場、
大人からどのように見られていたか
何が子供らしさだったのか。

18世紀〜20世紀にかけての
ヨーロッパのこども服がメインでしたが
明治時代に洋装文化が入ってきた日本では
こども服から洋装化が始まったいきさつも
興味を惹くところでした。

参加者の方の感想をどうぞ。

◯イベント全体で印象に残ったことは?
・ 建物の立派さ。灯りの種類の多さ

・ 並び順が年代順でなかったので、
服の歴史を頭に入れるには
あまり適さないと思う。

・ 子供の時(幼少期から)には大人と同じ
あつかいをされていたことに驚きました。
これは貴族社会のみのことかもしれませんが。。。

・ 古い建物を舞台に古い(当時の?)
服装が展示されている様子は
一種のタイムスリップを思わせる感覚でした。

◯お気に入り、気になった作品はどれでしょう
・ 双六、その時代の未来像が興味深かった。

・ 横に張り出したドレス、一回着てみたいと思いました。

・ 絹サテンの生地、薄い繊細なレース等、
素材の素晴らしさに圧倒!

・ 薄い生地の下に色付の下着?を
着ることで感性する洋服はステキだと思います。

・ 色が微妙に変化するという技を取り入れた当時の
ファッションセンスはあっぱれですね


来月9月は国立新美術館
「ヴェネツィアルネサンスの
巨匠たち」展に行く予定です。

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〜編集後記〜
2014年にリニューアルオープンした
東京都庭園美術館。

アールヌーボーのデザインを
内装に多く取り入れた
旧朝香宮邸はそのままに、

ホワイトキューブの展示室を持つ
新館が加わりました。

全く違う展示室や建物の雰囲気を一度に
体感でき、ますます魅力を増している
美術館です。

私も含め、参加者のみなさまも
人それぞれ、お気に入りの内装を
見つけています。

感想にもありましたが、
この小さな部屋が連なる邸宅を
そのまま展示室としているため

スペースの問題で
作品が年代順に並べられないなど
美術館側の意図するように
展示ができない場合もあるようです。

小さな問題はあるかと思いますが
折り合いをつけていただいて、
朝香宮邸と美術作品のコラボレーションを
これからも楽しみたいですね。


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posted by ひまわり at 20:41| 東京 ☀| Comment(0) | イベントアーカイブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月23日

芸術家に発達障害が多いワケ

「ぼくが発達障害だからできたこと」

作家の市川拓司さんが
自らの発達障害を
綴った
自伝のような1冊。

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本文にあるアスペルガーやADHD
(注意欠陥・多動性障害)の
症状を見ていると、
殆どの人が何かしら当てはまるのでは?と
思ってしまうほど。

この症状から自分の想像や
経験を超えた多様性を
見せてもらえます。

分かっていると思っていた「多様性」も
実は自分の想像や経験の範囲内でしか
なく、そこを超えたところを
見せてもらえた感じです。

症状の一つで
私が羨ましいとさえ思ったのは
「共感覚」という感覚。

文字に色を感じる
音に色を感じる
形に味を感じる、というもの。

この感覚をもって
美術館賞をしたら
かなりたくさんの情報を
作品から受け取ると思うのです。

これは知覚障害の一つで、
五感に対して異常に敏感なことから
起こる症状とのこと。

障害を持っている方は特殊な感覚のせいで
日常生活に支障をきたしたり
精神的に辛い思いをされることもあるので
「羨ましい」などと思うのは不謹慎かも
しれません。

でも市川さんの文章からは、
自己肯定感炸裂で、「この障害って個性は
すごいでしょ〜!」と楽しげな雰囲気が
伝わってくるのです。
(実際お会いしたときも、
楽しそうにお話されていました)

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「すごい」を裏付ける理由のひとつは
歴史上に名を残す偉人に
発達障害の特性を持つ人がいること。

今回は芸術家を取り上げてみます。

ベートーヴェン、ピカソ、ダリ、ゴッホ
シャガール、レンブラント、山下清。

こうして本当にいろんな人がいるのは、
時代の変わり目や気候や自然災害も含めて
大変革が起こった時に、

今までの常識の範囲内や
普通の考えしかできない人だけだと
乗り越えられない。

そこで人類が衰退したり、滅亡したりしないように
発達障害の人など一定の割合で神様がセットしてる
という件は妙に納得。

新しい価値観を世の中に提供したり、
常識を疑ったり、感情を揺さぶったり
(心地よい、不愉快、両面で)

これが芸術家の仕事の一面である
と考えると、
発達障害の気質を持つ人が
芸術家に多いのも納得できますね。


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posted by ひまわり at 22:23| 東京 ☀| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月12日

【美術館紹介 NO.33】名古屋市にあります名古屋ボストン美術館

【美術館紹介 NO.33】
毎月いくつか美術館を取り上げてご紹介。
都内だけでなく、郊外や地方も
紹介していきますので
「おもしろそう」と興味が湧いたら
是非足を運んでみましょう。

---------------------------
NO.33は名古屋市にあります
名古屋ボストン美術館:
http://www.nagoya-boston.or.jp

どんなところが好印象か、
閉館が決まっているので残念な気持ち、
外国の美術館の出先機関という日本で唯一の
形態、この3点から美術館をみていきます。

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1. 駅前立地も好印象
こちらの美術館で好印象なのは下記の3つ

・駅から近い
JR金山駅前、ANAクラウンプラザホテルなどが
入ったビルにある美術館。

JR名古屋駅からは3つ目、
金山駅前という好アクセス。

公共の交通機関で行きやすいというのは
ポイント高いですよ。

郊外や地方の美術館には
駅から遠いところも多くあります。

車でないと行きづらい所です。

すでに始まっている高齢化社会や
若者の車離れなど考えた時に
行きにくい場所にある美術館は
存続の危機にもなりかねません。


・スペースが広い
ビルの中に組み込まれている割には
広々として、すっきりとした印象の
展示空間を持っています。

大型の屏風などを展示した時に
作品が引き立ちます。

・バランスの良いミュージアムショップ
展示空間同様にミュージアムショップも
スペースが広くとってあります。

価格的に実際買える品物と
ディスプレイ用かと思われる
高価なものとのバランスが良く、
品を保ちながら庶民的感覚もある
作りがいいですね。

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2. 残念なお知らせ
好印象の美術館ですが残念なことに
2019年3月に閉館が決まっています。

理由は財政難。

運営母体は
公益財団法人名古屋国際芸術文化交流財団。
ボストン美術館の運営を主として設立された
財団のようです。

ここ数年は低金利の為に財政が行き詰まり
もともと赤字が続いていた経営にさらに負担が
かかりました。

どこの美術館でも財政が苦しいのは聞く話です。
困った時にはどこぞやのパトロンがいくらでも
資金の援助をしてくれる、
そういう時代ではないのですね。

美術館も自前で利益を生み出す経営をしなくては
いけないのだなと痛感しますが
商業主義一辺倒では芸術の素晴らしさを伝えることは
できないと思うのでバランスが鍵ですね。

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3. 日本で唯一の美術館
アメリカ、ボストン美術館の姉妹館という
日本で唯一の形態です。

日本美術の優れた作品を多く収蔵している
ことでも知られたボストン美術館ですので
出先機関を日本に作ることは自然なこと。
良いコンセプトだと思います。

フランスのルーブル美術館や
アメリカのグッゲンハイム美術館にも
別館があり、それぞれの地域で成功していると
本で読んだことがあるので
余計に名古屋の閉館が残念です。

一つ知りたいのは
なぜ名古屋に作ったのか?ということ。
ボストンの姉妹都市は京都市ですが
他の地域も含めて候補地はなかったのかと
気になっています。

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現在は8/21(日)まで
「ルノワールの時代」が開催中。
閉館まで時間がありますので
興味がある展覧会の時に足を運んでみましょう。

次回以降の展覧会スケジュールは下記にて
ご確認下さい↓↓↓
http://www.nagoya-boston.or.jp/exhibition/list/index.html

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posted by ひまわり at 23:02| 東京 ☀| Comment(2) | 愛知県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする