2018年09月19日

アウトプットの定義が広がる一冊

私がじっくり本を読み、これまたじっくりと
ブログにまとめている間にも売れ続け
現在10万部を突破しているこちらの本。

縮小版IMG_2501.jpg

精神科医・樺沢紫苑先生の著書、
学びを結果に変える「アウトプット大全」
(サンクチュアリ出版)

全269ページにはアウトプットの方法だけでなく
良質なアウトプットをするための環境作りや
脳科学に基づきアウトプットが継続できるようになる
ポイントも書かれており、
まさにタイトル通りの「大全」です。

読了後の学びを3つのタイトルで
まとめてみました。

1 .アウトプットは意識を持って

アウトプットするぞと決める。

インプットは無意識でもできるけど
アウトプットはそうではない。

視覚情報が90%、文字より絵や図が効果的
という本文からは
朝起きて夜寝るまで、目を開いている間に
多くの情報を得ていることが想像できます。

目だけでなく五感と呼ばれる感覚を使って、
ながら見、ながら聞き、ながら読み、
インプットは知らないうちに
しているのではないでしょうか。

かたやアウトプットは意識してしないと
インプットばかりに偏りがち。

自分の中に知識として入れた後は、
それを行動に落とし込まないと
「意識だけ高い系」で終わってしまいます。

アウトプットは時間を作ってやること。
その時間を捻出するにはインプットを
減らすことも必要だと先生は言っています。

私もそうですが、アウトプットよりインプットのほうが
簡単にできるんですよね。
インプットを減らす勇気も必要です。

ですがアウトプットできない自分に
がっかりする必要はなし。

脳科学に基づいたやり方を取り入れれば、
だんだんできるようになるようです。

気合や根性、理屈だけじゃムリ!
自分の脳のしくみを知るということ。

脳が「なんか楽しいぞ!」「面白いじゃないか!」
と反応する

ちょっとがんばればできるかもの
「ちょい難」を繰り返し、
ちょい難ができたときのご褒美も
きちんと用意する。

質の良いアウトプットのための環境つくり
質の良いアウトプットのためのインプット

筆記用具、マウスなどの道具もぬかりなく
周辺環境作りまでアウトプットだと
意識することが必要ですね。


2 .アウトプットの定義が広くなる

この本を読むとアウトプットに対する敷居が低くなり
本に書かれた方法をあれこれ試したくなってきます。

前章で書いた
「アウトプットよりインプットのほうがラク」
ではなく、アウトプットも同じようにラクで
楽しいものだという感じです。

「こんなことでいいの?」というくらい
簡単にできるというか、
既にしていることもアウトプット方法として
書かれていますよ。

笑うこと
泣くこと
話すこと
書くこと
教えること
行動すること

小さな日常の動作をアウトプットとして考え
「できた!」という成功体験を積む。

同時にちょっと頑張るとできそうな
「ちょい難」を組み込んで成功の質を上げていく、
そんなイメージをもちました。

特に「書くこと」はRASという脳の一部を大いに
刺激する行為。
RASを刺激すると脳全体が活性化するという非常に
重要な働きをもつ部分だそうです。


「これもアウトプットなの?」という
この本ならではのものも。

睡眠を取ること
優先順位を決めること
スケジュール管理すること
付き合う人を絞り込むこと

この辺りは、アウトプットするための
周辺環境の整備ですね。



3.アウトプット大全を美術鑑賞にいかす

最後に本を読みながら
「これって美術鑑賞するときに当てはめられるよね、
あてはめたら面白いよね。」と思ったことが
いくつかありました。

美術館へ行くことがありましたら
試してみましょう。


日記の効果をつかって、鑑賞日記をつける

これは既に私もしていることですが、
やはり効果のあるアウトプットなのだと再認識。

展覧会を見た後はできるだけ早く、
家に帰ってからでは遅い場合もあるので
見た直後の印象が新鮮なうちに
まずは箇条書きでも文章になってなくてもいいので
感想を書くこと。

書店にいくと鑑賞ノートと称する手帳サイズの
商品が売っています。

チケットや写真をコラージュするスペースもあり、
オリジナルの鑑賞日記ができる様式ですので
使ってみるのもいいですね。


開始前の質問

私の主催する「美楽会」でもたまに使いますが
お題やテーマを決めて見るというものです。

今日は赤色に注目しましょう、とか
自分が気になった作品とその理由を
後で教えて下さいねとかです。

私は見ている間に気になることが出てくるので
「今日は絵に書かれている人の表情が気になるな」
「この人は青色をよく使う人だな」など
「この展覧会のテーマはこれ」と後づけで決めて
感想を書くこともあります。


価値を伝える

見た展覧会が「良かったのか」「悪かったのか」
「楽しめたのか」「理解できずにつまらなかったのか」
そのままにせず自分なりの理由を考えてみてください。

それは見た展覧会に自分がどんな価値観を見出したのかが
分かることにつながります。


視覚情報が90%

美術館で作品を「見る」。
見ることが主なインプット媒体の美術鑑賞は、
多くの情報や知識が自分の中に入ってきます。

よって、アウトプットしやすい状態が生まれますので
一緒に見た人と話す、鑑賞日記をつけるなどで、
自分が感じたり思ったりしたことを
形にして外に出してみましょう。


☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

インプット過多のアウトプット不足を
自認しているし、ネタは日々たまる一方。

タイミングやテンポよくアウトプットができず
まるで酷い便秘のようで辛い時があります。
(この例えが一番、心情に近いのです。。。)

継続して安定したアウトプットをできるようにする。

この本を活用して私が到達したい状態です。

インプットは脳内世界が変化するだけ。アウトプットして初めて
「現実世界」を変えることができます。(本文より抜粋)

あなたにも響くところがあれば
本を手にとって、「面白そう」と思うアウトプットを
試してみましょう。

この「ちいさな行動」こそが、現実世界を変える
アウトプットの第一歩です。






posted by ひまわり at 22:30| 東京 ☁| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月08日

■□■今日の美術館■□■ 広島市現代美術館

広島県広島市にあります
広島市現代美術館。
 
1989年5月に開館。

市制施行100年、広島城築城400年という
記念の年に作られた美術館。
日本初の公立現代美術館でもあるんですよ。
 

市内を一望できる小高い丘、
比治山公園にある美術館。
 
路面電車の駅から坂を登り、
木々が生い茂る公園の中に
突如として現れる白い建物は
 
鈍い光を放つ金属の無機質さと
周囲の木々のみずみずしい有機質さの
ギャップが大きい第一印象です。
 

後で知りましたが
黒川紀章氏設計のこの建物には
自然石、磨き石、タイルなど
自然由来の素材も使用されており
無機質一辺倒ではない様子。
 
地面から高くなるにしたがって、
壁面の素材を自然由来から金属へ
変化させているそうです。
 

個々の作品を見る、というよりも
自分の経験、知識、考え方のクセなどを
使って展覧会全体を理解しようとする。
 
分かったり、分からなかったり、
様々な状態を1つ1つの素材としてみると、
 
美術館建物の素材の変化が、
展示室での体験を暗示しているようにも
見えてきますよ。
 
 
現在は、企画展を含めて
4つの展覧会が開催中。
 
特別展の「丸木位里・俊 −原爆の図を読む」は
11/25(日)まで、
 
コレクション展、及び特集の2つ、
「キノコ雲のある世紀」と「祈り」は
10/21(日)まで、それぞれ開催中。
 
世界で唯一、原爆を投下された経験を持つ
広島で見ることに、意味のある展覧会
ばかりです。
 
美術館と展覧会詳細は
下記のリンクよりどうぞ。



広島市現代美術館:
https://www.hiroshima-moca.jp

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posted by ひまわり at 07:03| 東京 ☀| Comment(0) | 美術館よもやま記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月23日

災害時には想像力を働かせよう

今年の台風も20個目。
関東地方はあまり影響がないようですが
地域によっては警戒が必要なようです。

ご自身で何か気をつけようと思っていることは
ありますか?

今年の台風で一番私の記憶に残っているのが12号。

あの時は職場で早めの帰宅指示が出たため
早々に仕事を切り上げて電車のダイヤもまったく
通常のうちに帰宅しました。

災害に対しては「通常」のうちにアクションを起こすことが
後々、生死を分けるほど重要になるな、と思ったニュースが
台風12号の時にありました。

神奈川県小田原市の国道135号で高潮で冠水した道路上で
救急車や警察車両を含む車数台が立ち往生。

車ごと流されかけたり、ドアが変形して開かないため
窓ガラスを割って外に出たりと、かなり切迫した現場で
なんとか死者を出さずに済んだ出来事です。

私はこの日、国道135号線が通行止めに
なっていると思っていた為、本当に驚きました。

真鶴道路や熱海ビーチラインと共に
東京方面から伊豆半島に向かう時の主要道路の1つで、
一度でも走ったことがある方ならわかると思いますが

天気が良い日でも車のフロントガラスに潮が付くくらい
場所によっては海の際を走る道です。

台風は普段西から東へ進路をとるため
関東へ来る頃にはいくらか勢力が弱まるのが普通です。

ただ12号の時は進路が変則的でした。
勢力が強いまま伊豆半島付近に来ていたのです。

天気予報では1年で最も潮位が高い時期なので
高潮に注意してくださいと何度も呼びかけているのを
聞きました。

通行止めになっていなかったことも驚きでしたが
止められていないからと普段どおりにこの国道を
走っていた人がいたという事実に関しては
驚きというより、寒気のようなものを感じました。

自然に対する考えの甘さと想像力の欠如だと。

高潮に巻き込まれ、立ち往生した車が地元の人だったのか
たまたまこの日に仕事や観光で通った人だったのかは
分かりません。

巻き込まれた中には救急車両もあり、
患者を搬送中で、通行止めの規制が出ていなかったので
最短ルートの国道を使ったとのこと。

135号は近隣住民の生活道路で、通行止めにしてしまうと
支障が出るとの事情も通行止めにしていなかった理由の1つの
ようでした。

最終的には、いざと言うときには
自分の目で見た状況、耳で聞こえる音、
経験や知識を駆使して自分で判断をしなくてはいけない。

自治体や誰かの指示を待つのではなく
自分で判断して、行動しなくてはいけないときもあるのだと
自覚することが必要だと、この出来事は教えてくれました。

私達の遠い遠い祖先がまだ自然と近い距離で暮らしていた頃は
当たり前のように持っていた危険に対する感覚。

野生動物に襲われたり、氷河期が来たり、常に飢えと隣合わせで
生きていた頃の先祖の感覚。
多くの危機を乗り越えて人類は生き延びてきました。

マンモスに襲われる心配は無くなりましたが
変わりの脅威はいくらでもあげられるでしょう。

特に自然災害に関しては、時代を経てもなくならず
技術の進歩を以てさえ、今まで起こらなかったことが
起こり続けているのです。

自然が絶えず変化している証です。

自然災害はそう簡単に読めるものではなく
想像力を働かせ、都度対応する必要があるでしょう。

想像力は美術を理解する時や創作活動だけに
使うものではありません。

生きるための想像力、生き抜くための想像力というのも
あると思うのです。

これから9月にかけてやってくる台風や
1年を通した自然災害が身近に感じられた時、
あなたの持つ想像力を身を守るための手段として
働かせてみましょう。


こちらの記事を参考に読みました。
http://www.kanaloco.jp/article/351793

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posted by ひまわり at 17:54| 東京 ☀| Comment(0) | 美術館よもやま記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする